ゼラニウムのフラワーエッセンスは、深い悲しみや絶望の中で、生きる意欲や未来への希望を見失っているときに選ばれるエッセンスです。
今回ご紹介するゼラニウムは、カナリア諸島に広く見られる植物です。
乾いた大地の上に咲く、鮮やかな赤い花。 太陽の光を受けて明るく輝くその姿は、見る人の心の奥にも、小さな火を灯してくれるように感じられます。
周囲がどれほど荒涼としていても、ゼラニウムは自らの色を失わず、生命力に満ちた花を咲かせます。
その姿からは、 「どのような場所からでも、もう一度始めることができる」 という、静かで力強いメッセージが伝わってくるようです。
心が灰色に感じられるときに
つらい出来事が続いたり、長い間、心身の不調を抱えていたりすると、日常から少しずつ色が失われていくことがあります。
以前は楽しめていたことにも、心が動かない。
何をしても状況は変わらないように思える。
朝が来ても、また同じ一日が始まるだけだと感じる。
未来を思い描く力が弱まり、生きることそのものに疲れてしまうこともあります。
ゼラニウムのフラワーエッセンスは、そのような心の奥に、もう一度光を灯すことをサポートします。
悲しみや絶望を無理に消そうとするのではありません。
「元気にならなければいけない」
「早く立ち直らなければいけない」
と、傷ついた心を急かすものでもありません。
今抱えている感情に静かに寄り添いながら、その人の内側にまだ残っている生命力や希望を、少しずつ呼び覚ましていくエッセンスです。
ゼラニウムのフラワーエッセンスがおすすめのとき
ゼラニウムのエッセンスは、次のような心の状態に選ばれます。
- 病気や長期的な不調によって、生きる意欲を失っている
- どこにも逃げ道がないように感じる
- 過去のトラウマから抜け出せない
- 重い感情に長く囚われている
- 絶望感や希望のなさを抱えている
- 悲劇的な出来事を経験したあと 人生を立て直す気力が湧かない
- 未来を思い描くことができない
- 心が灰色になり、喜びを感じられない
- 前を向きたいのに、内側から力が湧いてこない
このようなとき、ゼラニウムのフラワーエッセンスは、弱くなっていた生命の火を守りながら、生きる意欲を再び育てることを助けてくれます。
外側から強く励ますというより、その人自身の奥に残っている、小さな光を見つけるような働きです。
深い悲しみや重い感情を処理する
悲しみや絶望の中にいるとき、私たちは感情そのものにのみ込まれてしまうことがあります。
悲しみを感じているのではなく、自分自身が悲しみそのものになったように感じる。
絶望しているのではなく、人生にはもう希望が存在しないように思えてしまう。
そのような状態では、自分と感情との間に距離を取ることが難しくなります。
ゼラニウムのエッセンスは、抱えている重い感情を少しずつ整理し、受け止め、処理していくことをサポートします。
悲しみを否定することなく、必要なだけ感じながらも、その場所に永遠に留まり続けるのではなく、ゆっくりと人生の流れへ戻っていくことを助けてくれるのです。
深い悲しみや絶望から回復するとき、心は一直線に明るくなっていくわけではありません。
少し楽になったと思った翌日に、また深く落ち込むこともあります。
前を向けたと思ったのに、過去の記憶によって心が引き戻される日もあるでしょう。
その揺れを失敗だと考える必要はありません。
回復とは、揺れながら少しずつ、自分の中心へ戻っていく過程でもあります。
ゼラニウムは、その過程を急かすことなく、生命力の根を静かに育ててくれるエッセンスです。
トラウマと結びついた思考を手放す
悲劇的な出来事や、心に深い傷を残す体験が起こると、感情だけではなく、思考もその出来事に囚われやすくなります。
「あのとき、別の選択をしていれば」
「なぜ、私にこんなことが起きたのだろう」
「これからも同じことが起きるのではないか」
「私はもう、幸せにはなれない」
そのような思考が繰り返されることで、過去に起きた出来事を、心の中で何度も体験してしまうことがあります。
出来事そのものは過去に終わっていても、思考の中では、今もなお続いているのです。
ゼラニウムのフラワーエッセンスは、悲しみやトラウマと結びついた思考パターンを、少しずつ手放していくことを支えます。
過去を忘れるためのものではありません。
起きた出来事を、なかったことにするものでもありません。
過去の経験に人生全体を支配されるのではなく、その出来事を自分の人生の一部として受け止めながら、新しい時間へと進んでいく精神力を育てます。
生きる意欲と生命力を取り戻す
深い悲しみや絶望を経験したあと、人は以前と同じ自分には戻れないことがあります。
けれど、それは、すべてを失ったということではありません。
以前の自分に戻るのではなく、経験したことを抱えながら、新しい自分として生き始めることもできます。
ゼラニウムのエッセンスは、人生をもう一度、自分の手で形作っていくための力を養います。
それは、最初から大きな目標を掲げることではありません。
- 朝、目を覚ます。
- 食事をとる。
- 窓を開けて、外の光を感じる。
- 身の回りを少し整える。
- 誰かと短い言葉を交わす。
- 以前好きだったものに、もう一度触れてみる。
そのような小さな行動の中から、生きる力は少しずつ戻ってきます。
生命力とは、いつも強く燃え上がる炎ではありません。
消えそうに見えながらも、心の奥で静かに残っている、小さな灯火のようなこともあります。
ゼラニウムのフラワーエッセンスは、その灯火を守り、再び育てることをサポートしてくれます。
喜びを感じることを、自分に許す 深い悲しみを経験したあと、喜ぶことに罪悪感を抱く場合があります。
自分だけが楽しんではいけない。
笑ってしまったら、大切な出来事や人を忘れることになる。
幸せになったら、過去を裏切るような気がする。
そのように感じて、無意識に喜びから距離を置いてしまうことがあります。
けれど、もう一度喜びを感じることは、過去を否定することではありません。
大切なものを忘れることでもありません。
悲しみを抱えたままでも、人生の中に新しい光を迎え入れることはできます。
ゼラニウムは、喜びを感じることへの心の扉を少しずつ開き、生きていることの温かさを思い出すように働きかけます。
暗闇の中に残る、生命の色
ゼラニウムの鮮やかな赤い花は、暗闇を否定するのではありません。
暗闇の中にも、なお残っている生命の色を思い出させてくれます。
どれほど心が沈んでいても、その人の生命力が完全に失われたわけではありません。
心の奥には、もう一度立ち上がりたいという思いがあります。 もう一度、人とつながりたいという願いがあります。
もう一度、喜びを感じ、自分の人生を生きたいという力が、静かに息づいています。
ゼラニウムのフラワーエッセンスは、その小さな火にそっと寄り添いながら、私たちが再び光のある方向へ歩き出すことを支えてくれるのです。
乾いた大地に鮮やかな花を咲かせるゼラニウム。
その赤い花は、生命の奥に眠る力を呼び覚まし、
「ここから、もう一度生き始めることができる」 と、静かに伝えているのかもしれません。
※本記事では、PHIエッセンスで「Geranium」として紹介されているフラワーエッセンスについて記載しています。
